中古車を購入するとなった際、多くの場合ディーラーか中古車販売店のどちらかで購入することになると思います。
これら2つにはそれぞれ違った特徴を持っているため、それらを知っておくことで購入時の迷いを減らせるでしょう。
実際に筆者も中古車を購入する際には色々検討し、販売店を決めました。
本記事ではディーラーと中古車販売店の違い、それぞれのメリット・デメリット、どちらの販売店を選ぶと良いか判断のポイントなどを解説します。
ディーラーと中古車販売店で違いがあるの?
それぞれ違った特徴を持っているよ!
- 中古車を購入したいがどこで購入したら良いか迷っている方
- ディーラー、中古車販売店のそれぞれの特徴が知りたい方
- ディーラー、中古車販売店のそれぞれのメリット・デメリットが知りたい方
ぜひ参考にしてみてください!
中古車を買うには?どこで買える?
中古車を購入したい!となったら売っている場所を探すと思いますが、そもそもどういった方法で買えるのでしょうか?
中古車は一般的に以下の方法で購入することができます。
- ディーラー系中古車販売店
- 一般中古車販売店
- オークション
- 個人売買
ディーラーの中古車販売店
メーカーの名を掲げて中古車を取り扱っている販売店です。
これらはメーカーと特約店契約を結んだ店舗になります。
トヨタのU-CarやホンダのU-Selectなどがこれにあたります。
基本的にはそのメーカーの中古車しか取り扱っていませんが、自社の車であることから整備や保証が充実しています。
中古車販売店
中古車を専門に取り扱っている販売店です。
ディーラーの中古車販売店とは違いメーカーの縛りがないため、古い車から新しい車まで幅広い車種を取り扱っています。
サービスの質は販売店によって異なるものの、価格競争などが激しいことから比較的安い車が多いのが特徴です。
オークション
競売形式で出品される車を落札するのがオークションです。
オークションには個人間と業者間の2種類がありますが、業者間のオートオークションは個人では参加できません。
オートオークションは代行業者に依頼することで個人でも参加できますが、代行手数料や入札料がかかります。
出品される車は本体価格のみなので比較的安いですが、整備費用などは自己負担になることや、車両トラブルなどのリスクもあります。
個人売買
個人間で業者を介さず車を売買するのを個人売買といいます。
最近ではオークションサイトやフリマアプリなどを利用し、個人間で車のやりとりがしやすくなりました。
また、個人売買を仲介するサービスもあります。
業者を介さないため売り手は高く売却、買い手は安く購入できますが、手続きに時間がかかることや個人間のやりとりによるトラブルなどもあるため、リスクが伴います。
ディーラーか中古車販売店で買おう
中古車は販売店以外でも、オークションや個人売買なども可能です。
ただし、オークションや個人売買は玄人向けで敷居が高く、知識が無いと騙されるリスクもあるのでオススメできません。
基本的にはディーラー系の販売店か中古車販売店で購入をオススメします。
中古車を探す場合は中古車情報サイトを使おう
中古車を買うためにお近くの中古車販売店へ直接出向いて話を聞くのも手段の一つですが、中古車情報サイトを使うと様々な車を広く探せるため便利です。
以下の記事で中古車情報サイトについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ディーラーで取り扱っている中古車って?
ディーラーで取り扱っているのは大きく以下の4つの車があります。
- 認定中古車
- 届出済未使用車
- 試乗車
- 展示車
試乗車や展示車などが中古車として販売されていることがあり、それらは概ね走行距離などが短く状態が良いものが多いです。
筆者が中古車で購入したヴェゼルも、もともとは試乗車でした。
また、届出済未使用車は車両の登録は済んでいるものの、使用されていない車で、これはほぼ新車に近いです。
認定中古車って?
認定中古車は第三者機関が厳しい基準で査定し品質が認められた中古車のことを指しています。
また、この認定中古車にも2つの種類があります。
- ディーラー系中古車販売店が取り扱っている認定中古車
- 中古車販売店が取り扱っている認定中古車
それぞれ第三者機関が査定しているのには変わりありません。
ただし、ディーラーが取り扱っている認定中古車は、第三者機関の査定に加えてさらに厳しい基準で厳選されているため、より品質の良い車が多いです。
中古車販売店では独自で審査を行っていたり、グーネットやカーセンサーを通して第三者機関が鑑定を行っていることがあります。
ディーラーで買うメリットやデメリットとは?
メリット
- 取り扱っている中古車の品質が高い
- 保証やアフターサービスが手厚い
取り扱っている中古車の品質が高い
ディーラーの中古車販売店は、第三者機関の審査に加えて、自社の基準で車を厳選し整備していることから一般的に品質が高い車が多いです。
また、展示車や試乗車、登録済未使用者など、低走行や新車に近い状態の車も販売されています。
保証やアフターサービスが手厚い
ディーラーの中古車販売店では独自の保証がついており、万が一走行ができないような問題が発生しても保証の範囲で修理などを受けることができます。
また、納車後のメンテナンスや点検をディーラーで受けられます。
メンテナンスパックなどに加入すれば、決められたタイミングで点検のお知らせが通知され、点検と合わせてエンジンオイルなどの消耗品の交換なども行ってくれます。
デメリット
- 保証などが手厚い分、中古車の価格が割高
- 基本的に自社の中古車しか取り扱っていないので、選択の幅が狭い
- メーカーオプションはつけられない
保証などが手厚い分、中古車の価格が割高
ディーラーの中古車販売店は状態の良い車や保証・アフターサービスなどが充実している反面、中古車販売店と比べて車の価格が比較的高いです。
自社の中古車しか取り扱っていない分、選択の幅が狭い
ディーラーは自社の車をメインに取り扱うため、基本的にはそのメーカーの車に限られます。
どんな車が良いか比較検討したい方や、まだ車が決まっていない方にとっては、そのメーカーしか取り扱っていないディーラーの中古車販売店はあまり向いていないと言えます。
メーカーオプションはつけられない
これは中古車に限った話ですが、後退出庫サポートや本革シートなどのメーカーオプションは製造する段階でつけられるものなので、既に完成している車には後付けできません。
中古車を選択する場合はこういったオプションの有無は事前に確認しておきましょう。
ちなみにエアロやドラレコなどのディーラーオプションは後付けできます。
中古車販売店で買うメリットやデメリットは?
メリット
- ディーラー系販売店よりも、価格が比較的安い
- 様々なメーカーの中古車を取り扱っているため、選択の幅が広がる
ディーラーよりも比較的価格が安い
中古車販売店は車を仕入れて販売するため、人気の車種などを中心に仕入れて店頭在庫の回転数を上げています。
早く売れればそれだけ保管期間を短くできるため、価格を抑えられるのです。
また、長く売れ残っている車をディスカウントすることがあり、その場合は安く手に入ります。
様々なメーカーの中古車を取り扱っているため、選択の幅が広がる
中古車販売店はディーラーとは違い、(一部の専門を除き)様々なメーカーの車種を仕入れて販売しています。
そのため選択の幅が広く、機能や価格の比較ができるのがメリットです。
どんな車が良いか決まっておらず、比較検討や相談をしたい方は向いているでしょう。
デメリット
- 店舗や車によって品質や保証などに差がある
店舗や車によって品質などに差がある
第三者機関の審査に加えて、メーカー独自の基準で車を厳選しているディーラーとは違って、どうしても車の程度に差が出ます。
また、保証も店舗によってまちまちなので、不安な方は事前に聞いておきましょう。
まとめ
本記事ではディーラーの中古車販売店と、一般の中古車販売店の違いについて解説しました。
- ディーラーの中古車販売店
-
メーカーと特約店契約を交わした店舗のこと。
認定中古車や登録済未使用車、展示車や試乗車などの状態の良い中古車が多い。
ディーラー独自の保証やアフターサービスが充実していて、定期点検なども行ってくれる。
保証や品質が高い分、一般の中古車に比べて割高になりやすく、基本的にメーカーの車種しか取り扱わないため、選択の幅が狭い。
- 中古車販売店
-
中古車を専門に取り扱っている販売店のこと。
様々なメーカーの車種を取り扱っているため、選択の幅が広い。
車の価格はディーラーの中古車販売店に比べて安い。
幅広い車を取り扱っている分、品質や保証は店舗によって異なる。
品質良い中古車や手厚い保証があるのがディーラー、幅広い車種や価格の安い車が多いのが中古販売店というすみ分けで、それぞれ違いがあります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、それらを見極めたうえで、自分に合った販売店を探してみましょう。