最近は車を買う以外にも、色々な車の乗り方ができるようになってきました!
カーシェア、レンタカー、残クレ、カーリースなどなど…。
ただ、便利な反面どれにもお金がかかるので、トータルで考えると「どれが一番お得で自分に合っているんだろうか」と思ったことはないでしょうか?
筆者はレンタカーから始まり、カーシェアを利用して、最終的にはマイカーを所有するまで至りました。
個人的にはマイカーで大変満足しているのですが、
人によってはレンタカーやカーシェアがコスパが良いという人もいるでしょう。
自分の乗り方だとどれが合っているのか迷っている方へ向けて、「マイカー」「レンタカー」「カーシェア」の3つを比較して、どういった特徴、メリットデメリットがあるのか比較してみました!
私だとどういった乗り方がいいんだろう?
ライフスタイルによって合う、合わないのが分かるから
それぞれの特徴を見ていこう!
本記事では、マイカー・レンタカー・カーシェアのメリットデメリット、お金の比較、それぞれの乗り方に合っている人はどんな人?について解説します。
- マイカー・レンタカー・カーシェアの特徴を知りたい方
- それぞれのメリット・デメリットが知りたい方
- 金額の違いを知りたい方
- 3つの乗り方のうち、どれが自分の乗り方に合っているか気になっている方
ぜひ参考にしてみてください!
マイカーの特徴
マイカーはその名の通り車を購入し、所有することです。
(ここではディーラーローンや自社ローンによって販売店が名義であることを除きます)
ごく一般的な車の乗り方ですね。
所有車であることの使い道の自由さ
自分の車なので、すべてにおいて自分の責任の下で行うことができます。
一方、メンテナンスをしたり、洗車をしたりと維持などを自分で行う必要があります。
最近では業者に頼む以外にも、DIYでやる方も増えてきました。
(ネットの普及も大きいと思います)
日々の生活での利用はもちろん、カスタマイズを楽しんだり、カー用品を買いそろえて快適な空間にしたり、
自分好みに愛車を育てていくことができるのがマイカーの醍醐味と言えます。
維持費がネック…
マイカーで一番ネックとなるのがやはり、税金や駐車場代、保険料などの維持費です。
これらは毎月、毎年、車検ごとで定期的にお金がかかります。
購入した車は財産になる
マイカーは唯一自分の財産となり、乗り換えなどの転機で「売却する」ということが可能です。
大切に乗れば乗るほど、売却した時に手元に残るお金が増えます。
また、乗っている車に価値が出てきて、思わぬ助けになることもあるかもしれません。
マイカーにかかるお金
- 車両代
- 税金
- 保険
- 駐車場代
- 車検・整備費用
- ガソリン代
維持費はトップクラスに多いです。
車にかかる税金も、年式によって変動します。
また、乗り続けている間は保険料や駐車場代、ガソリン代などもかかってきます。
レンタカーの特徴
レンタカーとはあえて難しく言うと「自家用自動車有償貸渡業」と言い、有料で車を借りるサービスです。
ネットや店舗で手続きを行い、お金を払うことで、取り決めた期間車を利用することができます。
多彩な車種を借りることが可能
レンタカーの強みは営業所による車種の多さではないでしょうか。
街中で良く見る乗用車から高級車まで、比較的手頃な価格でレンタルされていますね。
大勢で移動したい日や、特別な日を演出したいときに
その時欲しい車が借りれるのはレンタカーの強みだと思います。
スタッフが清掃してくれている
レンタカーはスタッフが毎回、清掃や洗車などを行いつつ定期的なメンテナンスを行っているので、
安心して綺麗な車を利用することができます。
乗り捨てが可能
店舗によりますが、借りた店舗とは別の店舗で車を返す「乗り捨て」が可能です。
近場で借りて目的地近辺で返すということも可能です。
旅行している時など、駅から駅まで借りて電車で帰るといった比較的な自由な使い方ができるのが便利です。
営業の時間内に返却、ガソリンは満タン返し
不便な点として、返却時は営業所の営業時間内で返却しなければならない、
ガソリンを満タンにして返さなければなりません。
最近ではガソリン代がレンタル時の料金に含まれるものもあるようです。
レンタカーにかかるお金
- 利用料(時間・日数ごと)
- 保険料(都度)
- オプション利用料
オプションは店舗によって異なります。
最近はナビが標準装備なところも多いですが、オプションにして料金を安くしているところもありますので確認しましょう。
カーシェアの特徴
カーシェアは、ステーションに置いてある車を会員同士で共有して使うシェアリングサービスです。
ステーションは専用の駐車スペースや、月極駐車場の一角など様々な場所にあり、
気軽に借りることができるとして利用者が増えています。
手軽さが強み
アプリなどから予約を入れることができ、空きがあれば24時間いつでもすぐに利用できます。
返却も利用時間内であればいつでも返すことができるため、営業所の時間などを気にしなくていいのが便利ですね。
予約から返却までスマホ1台あれば行うことができるため、手間がかからないのが魅力です。
レンタカーにはない「距離料金」がある
利用料金はレンタカーのように利用時間によって変動しますが、
距離でも料金が加算されることがあります。
長時間長距離の利用によってはレンタカーのほうが割安だった…ということもありえるのです。
乗り捨ては限定的、ただしガソリン代は無料
レンタカーのような乗り捨てはほとんどできません。
代わりに、基本的にガソリン代が無料(給油は任意)としている運営会社が多いです。
別途記事でまとめています
カーシェアについては別途記事で詳しくまとめていますので、
こちらもぜひチェックしてみてください!
カーシェアにかかるお金
- 利用料(時間ごと)
- 距離料金(条件有)
- オプション利用料
- 保険料(都度)
オプションは4WD仕様、スタッドレスタイヤ、チャイルドシートなどです。
(タイムズカーの場合)
ナビは基本的に搭載されているためオプションには含まれません。
それぞれのメリット・デメリット
マイカー・レンタカー・カーシェアのメリットやデメリットをまとめました!
マイカー
- 自分の財産になる(売却が可能)
- いつでも自由に利用ができ、時間の制約がかからない
- カスタマイズや荷物の積みっぱなしができる
- 維持費がかかる
- 洗車やオイル交換、点検などの定期的なメンテナンスが必要
維持費がかかるのが一番のネックですが、その代わり車は財産となります。
また、自由にカスタマイズしたり、駐車場から即目的地へ迎えるなど、移動時の制約がかからないのが利点です。
レンタカー
- 綺麗な状態の車を借りることができる
- ガソリン代以外の維持費がかからない
- 乗り捨てが可能
- 営業所が空港や駅などの主要な場所にしかない
- 短時間利用に向かない
- ガソリン代がかかる
- クラスは選べるが車が選べない
レンタカーは綺麗な車を借りられるのがメリットだと思います。
ただ営業所の数はあまり多くないため、利用したい場所によっては不便さがあることも…。
カーシェア
- 空きがあれば24時間すぐに利用できる
- 短時間で利用できる
- ステーションが各地にある
- ガソリン代がかからない
- 条件によって距離料金がかかる
- 清掃が定期的なので車内が汚れていることがある
- ステーションまで移動しなければならない
- 予約が取れず、好きな時に乗れないことがある
カーシェアは手軽さが売りで、空きさえあればいつでも借りられるのが最大のメリットです。
ガソリン代もかからないため、短距離短時間ではかなりお得に借りることができます。
ただし利用するためにはステーションに移動する必要があり、近所にない場合は不便さを感じてしまいます。
また、休日に利用が集中するため、好きな時に借りれないことも…。
それぞれの特徴を表にまとめると…
マイカー・レンタカー・カーシェアの特徴を表にまとめました。
マイカー | レンタカー | カーシェア | |
---|---|---|---|
車両代 | 車種により異なる | かからない | かからない |
税金 | かかる (自動車税など) | かからない (消費税程度) | かからない (消費税程度) |
維持費 | 検査費 整備費 駐車場代 保険料 ガソリン代など | ガソリン代 | かからない |
乗り捨て | 無し | 限定的だができる | ほとんどできない |
利用料金 | 無し | クラスにより異なる | 車種、クラスにより異なる |
距離料金 | 無し | かからない | かかる |
車の指定 | なし | クラスまで (店舗によっては追加料金で可能) | 空きがあれば可能 (ステーションにより異なる) |
制約 | ほぼ無し | 営業時間内の手続き・返却 ガソリン満タン返し | 予約時間内の返却 ステーションへの移動 |
こう見るとレンタカー・カーシェアでも結構違いがあるんだね
この違いを利用して、使いどころを変えるとお得に利用できるよ!
お金を比較してみよう!
マイカー・レンタカー・カーシェアで条件を仮定して数年間のランニングコストを比較してみます。
まずは条件を決める
以下の車をマイカーであれば新車購入、レンタカーとカーシェアであれば定期的に使うと仮定します。
- 車種:ヤリスクロス(トヨタ)
- グレード:Z(ガソリン車)
- クラス:SUV
- 新車販売価格:\2,435,000(24年3月現在)
- 燃費:18.3km/L (WLTCモード)
また、以下の条件を付与しておきます。
- 月4回利用(年間約48回)
- 1日8時間利用
- 1日の平均移動距離約50km(年間走行距離2400km)
- 朝他県へ遊びにいって、夜帰ってくるという利用を想定
- ガソリン代が年間約2.1万円(リッター160円で燃費と年間走行距離から算出)
- 5年間同条件で利用し、マイカーの場合は乗り換えのため、80万円で下取りに出す
また、レンタカーとカーシェアの利用料金は、以下のサービスから算出します。
- レンタカー:トヨタレンタカー
- カーシェア:タイムズカー
マイカー編
「KINTO」のサイトに新型ヤリスクロスの維持費を計算した記事があるので、そのまま使わせて頂きました。
合計額が412,423円とあるので、そこから燃料費だけこちらの条件に合わせてみます。
そうすると、年間約34万円になります。
レンタカー編
トヨタレンタカーにてヤリスクロスの属する「SUV1」クラスを、車種指定のオプション込みで利用します。
(その他のオプションや保証はつけていません)
利用時間は8時間(10:00~18:00)
一般料金に車種指定オプション込みだと1回12,650円になりました。
これを年間48回使うとして、またガソリン満タン返しで年間ガソリン代の約2.1万円を足すと
年間約63万円になりました。
月に4回利用はすごく多いけど、それでもちょっと高く感じるかも…
もし車種指定なしのゴールドメンバー(20%OFF)で乗ったとしても、
年間約42万円くらいになるね…
カーシェア編
タイムズカーにて、ヤリスクロスの属する「ベーシック」クラスを車種指定でレンタルします。
利用時間は8時間。
880円以上利用することになるため、月額利用料は含まない想定です。
また、安心保障サービス(\550円/1回)を都度加入します。
オプション料金はつけません。
1回利用に安心補償がついて6,050円になります。
また、8時間の利用のため、ここから更に50km分の距離料金がつきます。距離料金は20円/kmです。
距離料金はどんな時に発生するのですか?
タイムズカー公式サイト ( https://share.timescar.jp/faq/fare/15.html )
- 6時間を超えるご利用、もしくはナイトパックをご利用いただいた場合に、ご利用開始時からの走行距離に対して20円/Kmの距離料金が発生します。
7,050円になるので、これに年間の利用回数をかけます。(ガソリン代は無料なためかかりません)
年間約34万円になりました。
レンタカーの約半分になった!
この条件だとマイカーの維持費とほぼ一緒になるんだね
お金のまとめ
それぞれの年間料金が出たので、5年間のランニングコストと合わせてみてみましょう。
また、マイカーの場合、乗り換えを考えて売却分を戻してみます。
マイカー | レンタカー | カーシェア | |
---|---|---|---|
車両代 | 243万円 | 0円 | 0円 |
1年間の維持費・利用料 | 約34万円 | 約63万円 | 約34万円 |
5年間の維持費・利用料 | 約170万円 | 約315万円 | 約170万円 |
5年間のトータルコスト (マイカーの場合下取りで-80万) | 約333万円 | 約315万円 | 約170万円 |
この表から見ると、カーシェアは5年間のトータルコストで見ても
マイカーやレンタカーの概ね倍近く安いということが分かります。
ただし、月4回で年間走行距離が2400kmという低走行のため、利用回数や距離が増えればその優位性もなくなっていきそうですね。
(倍の月8回の利用でマイカーとほぼ同じトータルコストになっていく)
レンタカーも年額で見ると割高感がありますが、やはり車両代がかからないため、マイカーより若干安いです。
ただ、利用期間を5年ではなく6年以上にすればレンタカーのほうが割高になるでしょう。
それぞれの乗り方に合っている人
同条件で見た時に、それぞれの特徴と金額の違いが見えてきました。
それを踏まえた上で、マイカー・レンタカー・カーシェアはそれぞれどういった人が合っているのか確認しておきましょう。
マイカー
マイカーは特に「とにかく車によく乗る人」に合っています。
レンタカー、カーシェアと横並びで見た際、車両価格にも影響されますが、
週に2回以上、かつ年間走行距離が6000km以上になる方はマイカーがお得だと言えます。
これは通勤で毎日乗る人や、定期的に家族の送り迎え(数km以上)ある方も、
カーシェアよりもマイカーのほうがトータルで見るとお得になります。
また、ハイブリッド車であれば燃費がかなり良くなるのでガソリン代が抑えられます。
その分車両価格は上がりますが、よく長距離を移動する方であればお得になると言えるでしょう。
以下の記事でハイブリッドカーとガソリン車を比較しています。こちらも参考にしてみてください。
レンタカー
レンタカーは月2回以下の低頻度で、かつメンテナンスや清掃がちゃんとされている安心感を求める方に向いている乗り方だと言えます。
以下のような場合はレンタカーが合っていると思います。
- たまの旅行先で乗りたいと思った時、綺麗な車で運転したい
- 特別な日に特別な車でドライブがしたい
- 乗り捨てがしたい
ただし1回の利用料金がカーシェアより割高であるため、
月数回は定期的に乗る、という方はカーシェアを検討しても良いかもしれません。
カーシェア
月4回程度の低走行の利用であれば、カーシェアがお得である可能性が高いです。
ガソリン代がかからないのである程度の長距離でも安心ですが、距離料金が加算されてしまいます。
また、利用頻度が高いと料金と補償サービス料、距離料金がかさむため、
頻度が多い場合はマイカーなどを検討しても良いと思われます。
また、家族での利用の場合、チャイルドシートなどがオプション料金となっていたり、
大きい車を借りたい場合はクラスによって料金が上がるなどので注意しましょう。
ただ、カーシェアによっては多く使えば割引してくれるところもあるので、色々比較してみましょう。
筆者がマイカーを選んだ理由
筆者の場合、以下の流れでマイカーに行きつきました。
- 近場にレンタカーの営業所とカーシェアの駐車場があった
- お出かけが増え、3か月程度に1回レンタカーを借りる
- レンタカーに割高感を感じはじめ、カーシェアに乗り換える
- カーシェアでは近場や遠方へ遊びに行ったり、パートナーの送り迎えなどでレンタカーより頻度が増える
- カーシェアの不便な点が気になり始め、1か月の利用料が4万円を超えたタイミングでマイカー購入を決意
- マイカーを購入
という流れです。
これまでの説明からすると「マイカーのほうがお得になる乗り方にライフスタイルに変わった」のが大きな要因です。
筆者の場合、休みの日は神奈川から東京へ遊びに行ったり、親戚や友人のいる埼玉や千葉まで車で移動することが多くなりました。
また今後もライフスタイルが変わることが予想されたので、マイカーの購入をしました。
ただ、カーシェア、レンタカーも使いどころではとても便利なため、
マイカーを所有している今でも使わせてもらっています。
特にカーシェアはマイカーを持っていけない遠方での移動手段で使えるので、
使いどころを分けるととても便利なサービスだと思います。
レンタカーも乗ってみたい車が出てきたときにたまに使ったりしますね。
(今乗っているヴェゼルもレンタカーで試し乗りしてました。)
まとめ
本記事ではマイカー・レンタカー・カーシェアのそれぞれの特徴の違いや、維持費・利用料金の金額の差、それぞれの乗り方にあっている人などを解説しました。
- それぞれの特徴
-
マイカー:維持費がかかるが財産になる。時間的制約がなく、カスタマイズなど自由に使える。
レンタカー:毎回清掃・洗車され、定期的にメンテナンスされているため安心して乗れる。
カーシェア:ステーションに空きがあれば24時間気軽に予約して利用できる。
- 維持費・利用料金の金額の差
-
マイカー:年間約34万円
レンタカー:年間約63万円
カーシェア:年間約34万円
※あくまで一例です。
※比較の諸条件は「お金を比較してみよう」を確認してください。 - それぞれの乗り方にあっている人
-
マイカー:車に乗る頻度と走行距離が多い方。通勤・通学や遠方への旅行などが多い人。
レンタカー:たまに車に乗る人(月1回乗るか乗らないか)。安心して整備された車に乗りたい人。
カーシェア:レンタカーより頻度は多いが月4回程度かつ低走行の人。たまに近場や遠方へ車で行きたい人。
それぞれの特徴の違いから、自分に合った乗り方や、
場合によっては使い分けることでよりカーライフを豊かにしてくれると思います!
参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!