筆者はマイカーとして新型(二代目)ヴェゼルに乗っていますが、このヴェゼルがホンダから案内された改善対策の対象車でした。
これは筆者がヴェゼルを購入前に案内が出されたもののため、実写確認時からディーラーに確認してもらい、実際に納車されるまで、この件についていくつか説明を受けています。
そして納車後から現在どういった状況になっているのか、実際に修理になったのか?など説明します。
また、リコールと改善対策とはどういった違いがあるのか、実際に対象車になった場合はどうしたら良いのか調べてみましたので、これまでの状況と合わせて解説していきます!
- リコールや改善対策の意味の違いが知りたい方
- 実際対象車だった場合どういった説明を受けるのか知りたい方
※2024年3月:記事投稿
※2024年4月:追記#1
【追記#1】
2024年の4月に、修理予定時期の案内が届きました。
詳細は以下の記事に記載しています!
ホンダ車のBOSの改善対策について
2023年の12月に、ホンダよりBOS(ブレーキオペレーティングシミュレータ)の改善対策について通知されました。
不具合の内容については以下の通りです。
電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレーターにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサー内に浸入することがあります。そのため、使用過程で当該センサー内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがあります。
フィットなど14車種の改善対策 | Honda
このブレーキオペレーティングシミュレータというのは、簡単に言うとブレーキペダルの踏み心地の制御に関係する装置で、これに不具合が発生すると内部センサーが正常に働かなくなり、ペダルが普段よりも重くなる(いつもより強く踏まないと減速しない)というものだそうです。
ブレーキがまったく効かなくなるということではないようですが、この不具合によっていつもよりブレーキが遅れてしまう危険性ははらんでいます。
乗っているヴェゼルが改善対策の対象車だった
だった、と書いてますが購入前から対象車であることは知っていました。
というものの実車確認する数日前にこのBOSの件についてネットで知り、
実車確認時にディーラーの担当者に聞いてみたためです。
そして確認して頂いたところ、対象車でした。
(その時は型番が分からなかったものの、後から6AA-RV5という該当する型番と知りました)
実際に貰った自動車注文書にもその記載があります。
リコールと改善対策の違いって?
リコールという言葉自体はネットやニュースなどでも聞いたことがあると思います。
車のリコールと改善対策の定義は、国土交通省のサイトだと以下のように明記されていました。
リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。
自動車のリコール制度について | 連ラクダ https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/report.html
改善対策については以下の通り。
改善対策とは、リコール届出と異なり、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。
自動車のリコール制度について | 連ラクダ https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/report.html
これらの違いは、実際に問題が発生した場合に「道路運送車両の保安基準に適合するか」というもののようです。
緊急度的にはリコール>改善対策という並びになっています。
(加えて、より緊急度は低いですが対応が必要な「サービスキャンペーン」というのもある)
とはいえ、対策が必要なことには変わりないようです。
ひとまず急を要する事態ではないと説明を受ける
実車確認時に担当の方に確認してもらった結果、欲しい車が対象車であることが分かったものの、
今すぐに修理が必要な状況ではないと説明してもらいました。
念のため納車前整備のときに点検しますとのこと。
納車前整備で点検してもらった
納車時の各種説明時にも、BOSの件については説明を受けました。
また、以下の書類をもらいました。
内容については概ね以下の通りです。
- 今回の改善対策についての不具合の内容
- どういった症状が発生するのか
- 交換部品の供給に時間を要するため、部品が来次第対応を行う
- 状況を知らせるソフトウェアを入れるため、問題が発生したらすぐにディーラーに連絡してほしい
本来であれば速やかに修理するが、部品の供給に時間がかかるので問題が発生したものから優先的に対応すると読み取れますね。
また、納車前整備でBOSの点検を行った結果、点検時に不具合は見受けられなかったとのこと。
また、改善対策の内容にあった、「マルチインフォメーションディスプレイに点検が必要なことが表示される自己診断ソフトウェア」も入れてますとのこと。これは有り難かったです。
この辺りの対応はさすが正規の中古車ディーラーといったところでしょうか…。
あれからどうなった?
2024年3月現在、改善対策の対象車となっているヴェゼルに乗り続けている筆者ですが、
今のところ不具合は発生しておらず、ディーラーから案内も特にありません。
ブレーキの違和感はないですし、特に警告表示もありません。
納車後1ヶ月点検の時にも特に異常は見受けられないとのことでした。
(BOSについての点検というよりは、ブレーキの効き具合の点検にて問題は無かったという感じです)
まだ部品交換についての連絡も来ていない状況なので、交換部品の供給はまだ安定していないからか、不具合が認められたものから優先して対応をしているということだと思います。
こちらに関してはまた状況が変わり次第追記したいと思います。
※2024年4月 修理の予定時期の案内が届きました
2024年の4月に、修理予定時期の案内が届きました。
詳細は以下の記事に記載しています!
自分の車がリコールの対象車だったらどうしたらいい?
リコールは基本的にすぐに対応が必要で、重大な問題を引き起こす可能性が高いです。
基本的にリコール対象車であればディーラーや販売店から連絡が来ます。
その連絡に従って必ず修理を受けた方がいいでしょう。
改善対策についても、不具合が発生する可能性があることから、基本的には速やかにディーラーや販売店の案内に従うべきです。
今回のBOSについては改善対策で修理が必要であるものの、部品の供給が安定していないため不具合が認められた車から修理していくという形になっています。
実際、筆者もそういった説明をディーラーから受けましたし、部品の供給が見込まれたらディーラーから連絡するとのことで、今のところ不具合も出てないことから待ちの状況となっています。
もちろん、何か違和感に気づいた時や、警告表示、マルチインフォメーションディスプレイに点検の表示が出た場合は速やかにディーラーに連絡をしてほしいとのことでした。
まとめ
今のところ筆者のもとに部品交換などの連絡は来ていません。
2024年に修理の予定時期の案内が届きました。
もしお手元にリコールや改善対策の案内が来たら、それに従って必ず検査や改修を受けましょう!
また、リコールや改善対策といった案内がなくとも、車に乗っていて何かがいつもと違うと思ったら、速やかにディーラーや販売店などに相談するべきです。
加えて、常日頃から乗車前点検を徹底して、安全に運転したいですね!